ひっこしです。
引っ越します。今度はもう少し都会になりそうです。
ダンボールをもらいに近所のスーパーへ行きました。
「研修中」というバッジを付けた、自分の体よりも大きなゴミ袋を持った店員さんに、ダンボールがほしいと言うと、快く応じてくれました。
バナナのダンボールが好きです。ガムテープが無くても封ができるし、たまには綺麗な柄のものがあるので。
3つもらって、礼を言い、ひとりで運んで帰りました。
ガタポコと揺れるダンボールもって歩くのは、少し楽しいことです。引っ越しという理由があるので、堂々と歩けます。
帰り道、いつも渡る橋の上で、風が少し強くなりました。向こうには木が生い茂って川の上にせり出し、夕焼けがきれいに空の色を決めていました。脇を自転車で女子高生が通り過ぎていきます。もうすぐに暮れそうな中で、夏服のセーラー服だけが綺麗に浮かび上がっています。
それを見て、ふと、学生として東京に出てきてから、ずっとこうしてきていたような、バナナのダンボールで生活しているような気がして、うれしいような、悲しいような気持ちになりました。
引っ越すのは、明日です。