手すり

おれブログかく。

ビーズ

いきなり思い出したので書いておく。

中学生の時に、一度だけ、「中2コース」という雑誌を買ったことがある。この雑誌は今でもあるのかわからないけど、定期テスト対策や恋の悩みとか、その世代の学校生活に即した記事が載った月刊誌だったと思う。それを読んだ時に衝撃を受けたのが読者投稿コーナーだった。雑誌の事件はいつも読者投稿のコーナーで起きるよね。

投書は女性で、おそらく中2なんだろう。主張は以下のような内容であった。B'zについて。稲葉さんばかりが人気だが、B'zの音楽は松本さんあってのもので、稲葉さんばかりがもてはやされる現状は認められない、皆もっと松本さんを評価するべきである。という趣旨で、もっとカロリーの高い言葉が使われていたと思う。

それを読んで、めちゃくちゃ笑って、今でも年に1回ぐらい思い出す。

きっと稲葉人気へのジェラシーなんだろうけど、何でまた彼女は松本方面に行ったのか、その分岐点(?)はどこにあるのか、思い出すたびに不思議に思う。

ちなみにそれを読んだ時におれはまだB'zを知らず、ビーゼットだろうかと考えていたのだが、別の機会に「ビーズ」だよ、と名うてのヤンキーに教えてもらった。

 

 うちはマンションだけど一階だからちょっとだけ庭がある。放っておくと草ボーボーになるからどうにかしないといけない。
 おくさんはたまにトマトとか植えてたけど全く世話をしないからトマトもボーボーになって、最後に抜くのはおれがやる羽目になる。そんな中、おくさんが逆転満塁ホームランを打ったのが去年。某園芸用品やさんの懸賞に当たって、プロによる庭全体のガーデニング一式を手に入れたのだ。プロがうちにきて、現地を調査し、花壇から何から何まで無料でやってくれると言う。そして現実に草を抜き、花壇を2台も作り、鉢植えを置き、花で我が家の庭を満たしていった。見違えると言うよりもそれはほぼ別の庭になったぐらいのインパクトで、隣の住人も驚いて自分たちの庭を慌てて手入れするほどだった。比較されるのが嫌だったんだろう。
 しばらくはその恩恵に預かっていたけど、それも半年ほどで、手入れの仕方がわからないから、ずっと維持することはできなかった。またおくさんはプチトマトを植えて、野放図に伸びた中からを数回収穫して終えた。
 おくさん庭に対して自分で手を動かす気持ちはないようなので、おれが手入れをすることにした。もう何をして文句を言われないのだ。とりあえず枯れたものを引き抜いて、伸びすぎたものは切り戻しをした。そう、何を隠そう「切り戻し」というのも今まで知らなかった。確かに伸びすぎるもんね。
 次には枯れたものを廃棄して空いたスペースに新しいメンバーを追加する。というわけで園芸店に買い出しに行く。なんとなく想像がつくけど、園芸店というのは郊外にありがちなので、行くのがしんどい。なぜならばうちは車がないからだ。結果、自転車で行くことになる。一度は1歳半の下の息子を載せて行った。ヤツは自転車に乗るなり寝はじめて、園芸店についても寝てた。仕方がないのでヤツを肩に担いで、園芸店で買い物をした。つるバラ、ジャスミン、コキア。知識がないから、適当に買う。いつ咲くのか、咲かないのか、強いのか、弱いのか。全部適当。そんなことをやってどうにか庭の空きスペースを埋めた。
 ひとつ、大きめの植木鉢があって、かつてはパンジーがぎっしり植えられていたがすべて朽ちた。それを埋めようと初めて寄植えに挑戦した。白に紫縁のトルコキキョウになんか白い葉っぱと、薄紫のセージ。寄植えをして気づいたんだけど、寄植えはすごく恥ずかしい。なんか、自分の作品感が普通の庭より強くて、なんか、めちゃくちゃ恥ずかしいな。
 まあ、誰も気にしないと思うから、暫くこのままで行くけど。
 でも、おかげで毎朝庭を見るようになった。植えた草木の様子も気になるし、もっと庭をかっこよくしたい。

 

JOKERみた。

JOKER を観た。
主人公のアーサーがマジでキモいとおもった。のでホアキン・フェニックスの役作りは最高に良かった。あの不思議なダンスは覚えたい。
いろいろ観てて気になることはあった。
まずマーレイは射殺されたんだけど、(他のレビューで見かけたように)そんなに嫌なヤツだったかな、ということ。ジョーカーとして出演したアーサーがヤバい発言を繰り返す事に対して、マーレイは番組として成立させようと様々なフォローをしている。遡れば、出演前にアーサーがマーレイをファーストネームで呼ぶこともゆるしてるし。そう考えると、アーサーがJOKERになったのは、母親を殺した時点がステップ1で、マーレイを殺したのがステップ2じゃないかな。まず母親を殺すことで自分の守るべきものをすべて消し去って、いわゆる「無敵」状態になったのがステップ1。そのあとにテレビ番組に出演しながら、その番組をぶち壊して、世間に宣戦布告をするのがステップ2。2つのステップでJOKERが成立したと。だからマーレイは社会的な文脈の代表としてJOKERの前にに出現した。だからマーレイは別にやな奴じゃなくても殺されたということですな。で、彼を殺すことで思想のない純粋な暴力というJOKERのアイデンティティを獲得したと。
他に気になったのは

  • ブルース・ウェインの着ているキャメル色のコートがめちゃくちゃ高そうだった。
  • ブルース・ウェインは口に指突っ込まれてなんで逃げなかったのか。
  • ブルース・ウェインはなんでセリフがなかったのか。
  • 母親が出す手紙を盗み見するのが遅くないか。
  • 主人公のアーサーは結局ずうっと精神病院の中にいて、全ては彼の妄想だったってことでいいんですよね。

ブルース・ウェインを気にしすぎだろ、おれ。

ちゃ

おくさんは毎日せっせと麦茶かそれに似た何茶を毎日沸かしてる。それを飲むときに飲んでいいかとひと声かけるんだけど、なんで許可を取るのかと聞かれたことがある。奥さんが入れたを勝手に飲んだら悪いかと思ったんだけど、おくさんからすると奇妙に見えたらしい。黙って飲んでよかったのか。おくさんがいれたお茶は誰のものなんだろう。

次男はお茶と覚えたらしく、夜中にいきなり「ちゃ!ちゃ!」と起き上がる時があって怖い。

足底腱膜炎なるもの

 公園に行って、子供を追いかけてたら右足の踵あたりが痛くなったのが、ゴールデンウィークあたり。それから仕事が致死量を超えていたので放置していたけれど、それなりに落ち着いてきたので病院に行ってきた。

 病院はきれいな個人医院で、仕様のゆるい予約システムに翻弄されて30分ほど待った。先生に足を見せるも、レントゲンと欄とわからんということで撮影。足のレントゲンって初めて撮った。

 結果は足底腱膜炎とのこと。運動不足のおっさんが、合わない靴で急に運動するとなるらしい。足の裏の筋が炎症を起こしていて、歩きはじめが痛い。薬は出されず、それに関するパンフレットと土踏まずに当てるサポーターを貰って帰宅。

 長男は活字中毒っぽいところがあって、今回も件のパンフレットを熟読したらしい。だから事あるごとにストレッチをしたかと聞いてくる。おれは心配されている。

休み

 おくさんが子供2人を連れて一泊の旅行に行くと。そのあいだに仕事はあるが、午後半日が自由時間となった。で、何をするか。子供ができて5年経って、その間に一人でやりたいことはどんどん減っていく。それに何かをするのが面倒にもなっていく。あまりお金も使いたくないし。

 映画を観るなら「ロケットマン」だけど、時間が合わない。夜9時からのレイトショーじゃあ、明日の朝起きられないかも。最近流行りのサウナにでも行って整えるかと思ったが、最近、風呂が面倒くさい。加齢かも。美術館も調べるのが面倒くさい。あとなんだっけ、おれ、何が好きだったっけ?

 そうして結局、おくさんが嫌いなうなぎを食べて、家に帰ってAbema.tvで麻雀を見て、飲めないビールを飲んで寝た。結局おっさんの休日はこうしてつまらない内容に収まっていくんだ。つまらないおっさんは最初からつまらないんじゃなくて、自分が何を好きだったかを忘れ、さらに腰が重くなってつまらないおっさんになるんだな。

子どもはかわいいか

 子どもがかわいいかと聞かれれば、特に否定はしない。なんとなく「おおお」という気持ちは自分の中で盛り上がるけれど、その気持ちが「かわいい」なのかは正直よくわからん。

 ただ、子どもと圧倒的に同感する感じはする。子どもが不思議に思って手を止めるタイミングとかに、「だよね」という、圧倒的な同感があって、これは正直今まで誰とも共感したことのない強い感情なのだ。

 そういう瞬間があると、子どももまた最高に気の合う人の一人として考えるようになった。