手すり

おれブログかく。

映画も見ようじゃないの

 映画が好きだったはずなんだけど、映画館にはいけないし、オンデマンドだといつでも見られる気がして結局見ない。というのが半年ぐらい続いて、ちょっといかんなということで映画を見ます。

 せっかくなので、見逃しているのを。

Fight Club (字幕版)

Fight Club (字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 泣く子も黙るファイトクラブ。実は見てなかった。デビット・フィンチャーソーシャル・ネットワーク、数本見ているけど、出世作となる本作は未見でござったよ。

 エドワード・ノートンブラッド・ピットの2人が主演。エドワード・ノートンが退屈な会社づとめから次第にドロップ・アウトして、ファイトクラブにのめり込む。ファイトクラブは単なる殴り合い同好会ではなくて、革命を期する地下組織の養成所なのであった。その革命は最後で…。というおはなし。ジャケットに石鹸が出てるのは前から見てて、なんで喧嘩が石鹸なんんだと思ってたけど、小さく納得。あまり石鹸大事じゃなかったね。

 エドワード・ノートンの演技がすごく良くて、狂気とそれに抗う小柄な男を熱演。サラリーマンから革命家への転身で顔つきが変わっていくのがすばらしい。

 最後、ブラッド・ピット演じる男はエドワード・ノートンが生み出した幻影であり、自分の頭を撃ち抜くことでその幻影と決別する。それまでの、不眠症を初めとした諸々の悪霊はリセットされ、爆薬による街の崩壊とともに生まれ変わる。となりには女性もいる。生まれ変わり、二人で新しい世界に踏み出していく。最高。

 追記:ジャレッド・レトが構成員としてちょい役で出てるけど、あまりにイケメンで浮きまくりですわ。あと、ブラッド・ピットって2枚看板のときのほうが良作が多いようなきがするね。

 

ナイトクローラー(字幕版)

ナイトクローラー(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 勘違いしてて、主演はホアキン・フェニックスだと思ってたらジェイク・ギレンホールでした。お詫びします。どっちもギョロ目の痩せた男ですね。

 こちらは最初から狂った男が最後まで狂ったまま成功するという話。

 おはなしは、他人とのコミュニケーションに難のあるコソ泥が主人公で、事故現場のパパラッチという下世話な仕事を知る。それ以降、盗んだ自転車を売って買ったカメラを担いで、現場へ急行。天性のクズっぷりを生かしてどんなところでも人の気持ちを効率よく踏みにじって決定的な特ダネを挙げまくる。犯罪被害者も加害者も同業者も部下もテレビ局スタッフも自分の欲望の餌食にする。そして映画の最後まで失敗も没落もしない。最後にはバンを3台擁する映像撮影会社の社長になる。

 主人公はクズなんだけど、変なところで努力する。オンラインのビジネススクールを受講して、まるでまっとうなビジネスマンであるかのように詭弁を弄する。交渉とか、信頼とか、目標とか。

 そんなふうなんだけど、不思議なもので主人公に対する嫌悪感はない。それは多分、主人公が真っ直ぐだからなんじゃないか。目標は明確、やることは明確。それをやらない理由はない、みたいな。クズはクズなりにサクセスストーリーがあって、それに正直に突き抜けてる。駐車場にバンを3台並べて社員に訓示を述べてるラストシーンを見とき、お前やったじゃん、と、後輩が内定もらったのを見たような気にさえなった。

 ジェイク・ギレンホールブロークバック・マウンテンに出てた人なのね。