手すり

おれブログかく。

夜中にデートしたー

映画「断絶」を観たよ。モンテ・ヘルマン監督。
この映画を知ったのは高校生の時で、兄がスタジオ・ボイスかなんかに取り上げられていたのを教えてくれたから。そのとき公開していたのかは覚えてないけど、ロードムービーの金字塔として、また未公開映画として取り上げられてた。それが今になって、映画館で観られることになった。ロードムービーは好きなんだけど、その理由は退屈だから。見終わった後に残る、「だからどうしたって感じだけど、まあ、そんなもんだろ」っていう感じが好きだ。
「断絶」はその期待を裏切らない作品だった。主人公はオンボロのクルマでレースを繰り返す男とその友人の整備担当。そのほかは女の子が一人と賭レースをすることになる男。どの登場人物はただそこにいるだけで過去もないし、未来もない。行き当たりばったりにハンドルを切って、ただ爆走するだけの映画。登場人物は名前を持たないし、エピソードは終わりがないし、誰にも感情移入できない。