手すり

おれブログかく。

 小さいときからテナント好きです。今でも電車に乗って外を眺めてはテナントをみつけて、空想しています。

 神田に見えるテナントは古びた三角のビルの4階です。エレベーターもなさそうなのでこうしたところではきっと、貧乏な探偵が写真週刊誌を読んだりするのがいいだろうと思ったりします。依頼人はくるぶしまである真っ白なレース使いのスカートをはいた麗人で、とても不思議な事件を相談するのです。

 秋葉原のテナントは、ビルは古いけれど造りが重厚で、面積もそれなりにありそうです。そんなテナントにはちょっと太った司法書士が事務所を構えて、事務の女の子にお茶を入れてもらうけれど、事務の女の子はいつかこんなところから抜け出してもっとどうにかなるはずだと、窓から外を眺めては考えていたりしそうです。