えじぷととぼく
はじめてえじぷとにったのはしょうがくせいのときでした。
はんとしばかり「はろーわーく」にかよったおとうさんはえじぷとていとくのうんてんしゅというしょくにありついたからです。
ひっこしがきゅうにきまっていえはおおさわぎになりましたが、おかあさんが
「えじぷとにふゆはないからふゆのふくはぜんぶすてていきます。」
とけつだんしたのでけっこうあっさりひっこしました。
えじぷとではじめておつずれたまちはかいろでした。そらはまっさおで、とちはまっきいろでめがちかちかしたのをおぼえています。おかあさんといもうとはとてもまぶしがっていたのですが、おとうさんはにもつからさんぐらすをだしてかけました。そして、
「きょうからおとうさんのことをだんちょうってよぶんだぞ」
っていいました。ぼくは「だんちょう」というのがわからなかったので、おかあさんにきいたら、
「えらいあめりかじんよ」
とおしえてくれました。
いつでもおかあさんのうそはかんぺきでした。
さいしょぐらい、かんこうをしようということになりぴらみっどへいきました。おとうさんのれんしゅうもかねて、じどうしゃでいきました。とちゅうでいもうとがきもちわるくなったというのでくるまをみせのまえにとめてひとやすみしました。
つめたいじゅーすをのみたかったのですが、れいぞうこのないおみせだったのがっかりしました。そのうちいもうとのちょうしもよくなったので、またじどうしゃにのりこみました。
しばらくいくと、ちへいせんのしたからぴらみっどがちょっとずつでてきて、はえてくるみたいでした。
はじめてみるぴらみっどはずかんのものよりもずっとおおきくて、ずっととがっていました。