てんてこ舞いって、どんな踊りだ。
研究所の仲間が、3連休でサイパンに行くそうです。
行くそうだと言っているのは、彼の3連休がこれから始まるからなのです。私を含めたみんなが休んでいた間、彼は研究所にこもってドクダミやら、ナノハナやら、ダイコンなどと格闘していたそうです。
その戦いの内容は、切った茎を寒天に刺し続けるということでした。全部で試験管に173本。浮かれた世にも背を向けて、恨みを込めて試験管を扱うと言うのは、彼にはとても似合っています。
とはいうものの、サイパンに行くことは決まっていたので、実際はそれほど恨み言を言う気にもならなかったと言うのが本人の弁です。そもそも試験管に入った植物を用意することよりも、その中身を管理し、観察し続けるほうがはるかに面倒です。
観察の命を受けた、彼の部下はおそらく、2,3日は眠気で使い物にならないでしょう。
173本の試験管を残して、彼は明日から、サイパンへ行きます。
おみやげ、よろしく。