手すり

おれブログかく。

 沢木耕太郎 「有名であれ、無名であれ」

 この本の面白さの半分は、今は著名となった人たちのバックグラウンドを知る、いわば「やじうま根性」です。

 もう半分は畏敬というか、感嘆です。人生というのは、けっこう、本人の意思と同時に、環境とか単なる偶然とかによって左右されているようです。

 登場する人たちの人生が、天の采配と言う感じでころころと転がっていくのを読むにつけ、なんとも不思議な力を感じます。

 学生のときに友人が「クラプトンはクスリをやってたけど、クスリをやったからといってクラプトンになれるわけではない」と言ってたのを思い出しました。

 気軽にまねすると、危険です。


 大人になってから読んでよかったような、悪かったような。