328cc、春巻き3本
台風一過の東京には、びっくりするような朝日が射しました。6時30分に朝日の直射を受けて、寝ぼけながらもバイクで出かけるつもりになりました。
かねてから、父親とバイクで出かけてみたいと思っていたので、父に電話。時間がありそうというので、実家に行って、そこから二人で出かけることにしました。
実家までは一般道で2時間と少々、高速に乗って1時間30分の道のりです。7時に家を出て高速に乗り、8キロの渋滞をすり抜けて1時間30分で実家に着きました。
犬と猫の歓迎を受け、父のバイクの様子を聞きます。
安く買い叩いた父親のバイクは状態があまり芳しくなく、2気筒のうち片方はほとんど動いていません。650ccのバイクですが、実際は約330ccということになります。
かなり不安です。不安ではありますが、またとない機会ですから行きます。
向かった先は榛名湖です。
昔はよく行ったもんだというだけのことはあり、父は先を走っていきます。
当然のようにおかしな抜け道をいくつも通り抜けます。ツーリングというよりは用足しに行くような感じです。
3時間欠けるぐらいで榛名湖に着き、そばを食べて、やること無いのですぐに帰りました。
事件は帰り道に起こりました。
家まであと10分ほどというところで、交差点で信号待ちしていた父のバイクがエンストしました。
とりあえず、父がバイクを端に寄せる間、後続車が突っ込んでこないように誘導します。ここまでは、想像しうる範囲です。
エンジンの様子を見て、もう良いだろうと再スタートしたところ、父のバイクのマフラーから、ものすごい煙が、漫画のように噴出しています。
交差点にいるすべての人が見ています。後ろの車の運転手は目を丸くしています。
ものすごく、ものすごく、目立ってました。54歳の父が。
もう、死ぬほど恥ずかしかった。
でもまあ、何とか帰れました。
実家では母親が、すぐに東京に戻る私に、夕食用のお弁当を作ってくれました。巨大春巻きでした。
家で一人で食べると泣きそうな気がしたので、友人宅に行き、一人で全部食べました。