ひさしぶりに。
今日は月曜日です。 週末の天気から考えると少し寒さが堪えます。
仕事を少し早めに切り上げて、今日は自宅の近所の商店街に久しぶりに行ってみました。
どの店も小さな間口いっぱいに商品を広げています。しかも、張り出した庇は自転車に乗った私の顔にぶつかりそうです。
なぜこんなに狭いところで商売をしているのか、と疑問に思いますが逆にそれが独特の雰囲気を出していて、いい感じであることは確かです。
その中でも目を引いたのは、タイヤキ屋。何年やっているのか、もはや計りようのないぐらいに、すべてが枯れていて、すべてがタイヤキのために存在しているようでした。ハキハキしたおばあさんが、てきぱきとタイヤキを焼きます。
一個80円。
一個80円。
「一個80円のタイヤキを売って生計を立ててます。いつまで続くかわからないけど、元気な限りはタイヤキを焼いていたいね。」
テレビとかのインタビューを受けたりしたら、そんなふうに応えるのでしょうか。
さらに魚屋ではモクメ鯖を売ってました。もう、そんな季節なんですね。そう言うと、魚屋のおじさんも今年の初物だと、誇らしげでした。
初かつをと同じように、実家にいたときはこの時期、家族みんなで食べたものです。関西のほうがモクメ鯖はよく食べられるようで、一番取れるのはどうやら若狭湾らしいです。今日はじめて知りました。
確かに、関東ではあまり風物詩としての地位を得ていないことが多く、誰に話してもピンとこないようだったのを、今でも憶えています。
切り身もあるというので、買って来ました。近所のスーパーでお酒を買ってきて一人ではありますが、初物をいただきます。
そういえば実家では、初物を食べるときには必ず韋駄天さまにお供えしていたなあ、などと半分酔っぱらって思い出しました。
韋駄天様、ありがとうございます。
モクメ鯖、とってもおいしいです。