手すり

おれブログかく。

 今日のように天気のよい日は、いつもの調査もよりたのしくて、恐ろしく日には焼けますが、それでものんびりして、いいのです。

 今日の調査の中心は荒川の汽水域です。

 出発の準備は、紐のついたバケツと試験管、試薬とチェックリストです。すべての機材を積み込んで、船のエンジンをスタートさせます。

 事務所兼ドッグから調査対象箇所まで、片道40分。その道中は暇なので、今日同行した後輩はずっとみかんを食べていました。昔の調査員の中には、ハーモニカを吹いていた人もいたそうです。

 途中で黄色い水質管理船とすれ違いました。この船は水面に浮かぶごみを回収するのが仕事なのですが、明るい黄色の船体がかっこよくて、いつか、乗ってみたいと思っている船です。

 行った先8箇所で水質検査、そのうち1箇所で魚の個体検査をする予定でした。

 水質検査は、紐のついたバケツで水を汲み、試薬を混ぜ、色見本と合わせて各成分の含有量を調べます。試薬の混ざった試験管の水はパステルカラーで、今日のような日は、日に透かして混ぜ合わせたときにとてもきれいなのです。

 魚の個体検査は、後輩に任せました。これは魚がつれないことにはどうにもやりようがありません。魚が釣れるか釣れないかは、運次第です。こういう仕事こそ、後輩に任せるべきです。後輩が魚を釣っている間、口笛でエルトン・ジョンディスコグラフィーをできるだけ再現してみました。結局アルバム2枚ぐらいの時間をかけて、ノルマを達成しました。こちらは、魚から数枚のうろこを失敬して、魚自体はリリースします。

 結局終わったのが3時過ぎで、戻ってレポートを書いて、本日の業務は終了。

 天気がよい日には、ついビールを持ち込みたくなるのですが、仕事なので我慢しているのです。