手すり

おれブログかく。

うちの会社は10年に一度、長めの休暇をくれる。何にしようかとちょっと考えた結果、自転車に乗って旅行に行くことに決めました。行き先としてあまり近いのはつまらないので、出雲大社をメインに決定。しまなみ海道にも興味があったのでそちらにも行って、そうするとid:charaokさんとも飲めるし、id:pwz、四国の王子様ことタカハシくんとも飲めるしいい感じだからそうしようっておもいました。
すると彼女さんも出雲に行きたいというので、最初の3日間、出雲では彼女さんと一緒でした。まずはそのはなし。

1日目。サンライズ出雲に乗っていく予定なので、出発は夜の9時頃。それまでそわそわしたり、自転車に空気を入れたりした。昼過ぎにid:noguchi8が遊びに来て、餞別代わりに自転車のエラストマー(ダンパー)をくれた。結局使わないまま家を出た。東京駅で自転車畳んで、ホームで電車を待っている間に彼女さんと合流。ヨーグルトドリンク飲みながら来たのを見て、テンション上がりすぎだろと思いました。

電車は全席指定の寝台で一人用の個室。自転車を入れたら靴置き場が占領されて、これより狭い席だったら危なかった。テンション上がっていたはずだったのだけど、案外すぐに寝た。夜中ふと目が覚めたら電車が急ブレーキ。翌朝のアナウンスでは鹿をひいたらしい。そのおかげで1時間遅れ。R.I.P鹿。
朝ご飯は彼女さんがマフィンを買ってくれたのでそれを食べた。最後の1個となったマフィンを譲ってきたので、こいつ、その分出雲そばを多く食べる気だろうかと思ったけど食べた。Dean&Delucaって、食べ物売ってるの知らなかった。バッグ屋かと思ってた。

2日目。出雲に朝10時着のはずが11時。車を借りていたので受け取りに行く。今回はマツダレンタカーなのでデミオ。おれの好きな車です。丸くてよく走る。本当は緑が好きだけど銀色で我慢した。まずはいきなり須佐神社に行く。彼女さんのリクエストだがあまりに渋い神社で今回の旅行が渋いものになることを暗示している。だがなんとなく良い社であった。枯れっぷりが良い。

そこから日御碕灯台へ。灯台マジ高い。軽い気持ちで上に登ったけどテラス部分のコンクリ床が波打ってて絶命しそうになった。行きがけの道ではイカ焼きを売っている。魂の抜けたバアさまがうわごとのように声を掛けつつイカを焼く。その姿はある種ホラーだった。

そしてやっと出雲大社。広い。でかい。参道の起伏がほとんど丘。何でまたこんなところにという疑念で一杯になる。とにかくお参りを済ませた。ついでに博物館に行った。出雲大社はかつてものすごい社であったという説があり、それを復元した模型があるのだ。それを楽しみに行ったのだが、よく見るといくつかある復元図の一つでしかないとのことでちょっと残念。でもとにかくこれが立ってたらすげーなと思いました。


ほとんど偶然だが、ちょうどその日、出雲大社で能の上演があり、その前に内田樹さんがお話をするという。ハァハァしながら参加。内田先生を初めて生で見た。やっほ。上演する能の演目が「羽衣」だったことから、お話は異界、わからないものとのインターフェースについて。ふむふむとお話を聞いた。時間の都合、能は最初しか見られなかったのが残念。
宿は皆美というちょっとよい宿。さすがJTB。あとで読んで知ったのだが、バーナード・リーチ先生も泊まった宿らしい。
夜は彼女さんの希望で、どじょうすくいショーに。入場料500円で手ぬぐい付き。一通り見た後、観客をステージにあげてレクチャーするというので彼女に言われてステージに上がった。おれには見えたよ。どじょうが。

3日目。朝食を食べて足立美術館へ。評判通りのすばらしい庭。ほとんど絵に見える。美術品はあまり・・・と思っていたら河井寛次郎がたくさんあったのでテンション上がった。良い器を見るとそこに盛る料理を思っておなかが空くという彼女。

そこから八重垣神社へ。紙に10円玉乗せて、それを池に沈めるというご縁占いがあるのだが、二人とも同じぐらいのタイミングで沈んで事なきを得た。池にイモリが見えた。
松江に移動して、自転車を借りてお堀巡りと松江城。(自転車を持って行ったにもかかわらず、行程の都合上自転車を借りる羽目になったのだった。)途中、Objects( http://objects.jp/ )という器のお店を見つけ、ハァハァした。そのあと、夕日がきれいということで宍道湖に行った。なぜか全国ヒッチハイク旅行中と書いたスケッチブックを持った学生がいたが、面倒くさい感じだったので話しかけなかった。

宿は長生閣というところ。設備は古いけど料理は工夫がしてある感じでけっこう良かった。