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横道世之介

横道世之介


吉田修一の新作ということで、購入。帯には80年代の青春群像とか書いてあったけれど、あまりそういう風でもない。単に昔の学生の青春劇かと思いきや、現在の様子も描かれている。そのリズム感が非常に上手で、あのころを懐かしむだけで終わらないところがよい。快男児というにはちょっと頼りない横道世之介が、いろんな人と出会ってお互いに少しずつ人生に影響を与えて流れていく。それぞれは小さいことで、どの人もしばらくすれば横道世之介を忘れて暮らしたりしてるんだけどその記憶のほのかな感じに妙に合点がいった。
別に大きな事件とか出来事とかで人生変わるほど、大きな星の下に生まれてきたわけじゃなくて、流されている中で、ほかの人とぶつかってまた別のところに流れていくんだという感じ。
あと世之介の彼女の祥子さんがかわいい。それもまたよい。

雨で外を走れない日は、家の中でなんかやったらいいらしいんだけど、やりたくない。なんか、黙々と一人暮らしの男が筋トレしてるのは暗いよね。一人夜中にジョギングするのも暗いといえば暗いけど、そこまで暗くない。でもこの微妙な差とか、他人にはどうでもいいんだろうな。

おもいだした。ラブプラスやってて思ったのは、女の子の服装のセンスが結構ひどいということだった。なんか、真緑色のシャツにラズベリーピンクのスカートで待ち合わせに来やがったんだよね。ビビった。ゲームなのに。