さわやか
おれにはおくさんがいて、そのおくさんはこないだ静岡に行っていた。なにかで大賞をもらって授賞式に行ったのだ。作文で受賞したとしか教えてくれない。静岡だから「しらす会議」かも知れないし、「限りなく透明に近い緑茶」かも分からない。授賞式の様子も詳細には聞いてないから、レッドカーペットでファンにサインしながら入場したかもしれない。とにかくおめでとう。
ちなみに静岡出身のおれの知り合いは一人だけで、その人の実家がクリーニング屋さんだそうなので、静岡のイメージはこれで、クリーニング屋さんでお茶飲みながら受賞している感じになった。
静岡におくさんが行っていたので西方面は任せることにして、一人で自転車担いで、同じ日に群馬に行って来た。快速碓氷という、四文字熟語みたいな電車に乗って、横川まで行った。
前日に決めたからあまりプランはないけれど、自転車で走ると高崎までほとんど下りというので敢行した。さらに横川には碓氷峠鉄道文化むらという、魅惑のスポットがあるという。それも少し楽しみであった。好きなのは、昔の特急車両とブルートレインで、寝台客車3段式をみて興奮して、ちょっと寝てみようかと思ったけど、どこぞのくそガキお子様が入って来たからやめた。
小さい頃からこの形の車両をみると、仮面ライダーアマゾンに出てきた敵を思い出すんですよね。いま調べたら「十面鬼ゲドン」っていうらしい。
似てますよね。いや、改めて比べるとそうでもないか。
1時間くらいはぶらぶらしてた。トロッコ列車が走っているんだけど、そこからおりて来たのが養護学校生の一団で、男の子が一人「ゴリラにとられるぞ!」と何度も何度も叫んでて、なんか格好いいなと思った。
鉄道三昧を終えて、自転車で下山する。本当にずうっと下りだったからけっこう寒くて、途中で磯辺温泉というのを見つけたから風呂に入って、座敷でラーメン食べて、周りの客から聞こえる群馬弁を味わった。
最後は高崎へ。街外れからずうっとスズラン(というデパート)が見えていたからそれを目印にがんばってこいでたら雑木林に突っ込んだりした。それでも着いて、帰りも快速碓氷が偶然来たからそれに乗って帰った。家の近所も寒かった。
帰って来たおくさんはおれがお勧めした「さわやか」という奇怪な名前のレストランでハンバーグを食べたらおいしかったと言っていた。
本で、読んだやつ。
入院中は本を読もうと、なにがいいのか考えた。
たとえば中里介山の大菩薩峠。これは以前青空文庫で見つけてけっこう読んだのだった。おそらく7、8割ぐらいはいったんじゃなかろうか。かつて読んでいた時期に会社の先輩に読んでるんですよと言ったら、「おれ、入院したら読むわ」って先輩が言ってた。
だから再開しようかと思ったけど、でもなんか、あらすじ思い出すのに時間がかかりそうだからやめた。それで頭の中でいろいろ思い出してキーワードをほじくり返して「東北学」というのが出てきたから、アマゾン先輩に聞いて、おくさんに買って来てもらった。
はやりの民俗学ですよ。東北だと柳田先生が遠野物語が有名ですけど、それだけじゃないでしょ、こぼれているものがいっぱいあるんですよ、という本。けっこう前のめりになっているので、筆が滑ってるのかと思うところがあるけど面白い。オシラサマ信仰とかマタギとか素敵すぎる。
もう一冊、調子に乗ってこちら。
こちらは民俗学者の宮本常一さんと、そのパトロンであった渋沢敬三さんについての評伝。東電OLのノンフィクションを書いた佐野さんが著者というのが面白い。
で。宮本常一さん、マジですごい。農村を訪れてはインタビューを行い、古文書を目の前で読んであげる。そうすると資料を提供する側にもメリットがあるというわけ。さらに自分も畑やっている経験と、聞き取りをした知識を生かして、行った先々で農業技術の指導とか民俗芸能の復興とかもする。鼓童の前身は宮本さんが立ち上げたらしい。あと小千谷の闘牛とか。そのくせ女性問題がつきまとったりして、ほのかに香る小物感。
さらに、そのパトロンであった渋沢敬三さんもこれまたすごい。まず渋沢栄一の孫というのがすごい。wikipediaみると、財界人、民俗学者っていう肩書きがめちゃくちゃで格好いいよ。なんなんだよっていう。父さんの篤二がもう少ししっかりしてれば学者になれたかもしれなかったのにね。
この二人が戦前、戦中、戦後という荒波に揉まれて行くからたまらない。とくに敬三さんの戦後の没落っぷりときたら。確かに男気にあふれてはいるけど、どこか望んで落ちてるような、それでホッとするところがあったのかしらとか、敬三さんの写真を見ると思えてしまうよ。まあ、なんにせよ、人物ですわ。
偉大なる小物と孤独な大物が寄り添う姿がすばらしい。とても面白く読みました。いま奥さんが読んでますよ。
十二指腸潰瘍で一週間ほど入院してました。
月曜日の朝、起きてみるとふらふらして10歩ぐらいしか歩けなくなった。トイレで吐いたら真っ黒だった。何食べたっけと思えばビビンパで黒くない。ついでにウンコも恐ろしく黒い。あー、これはヤバいわ。とおもったけど、前の週は出張でオフィスにでてなかったから、会社に行くことにした。けど体が動かないから遅刻させてもらって、タクシーと電車とタクシーでどうにかして行った。きっと社畜オブザイヤー2013はおれだなとタクシーで考えてたら、ワンメーターなのに万札出してからに、運転手さんに驚くほどに罵られて死にたくなった。
ヘロヘロで会社に行って、3本ぐらい電話したけど、何も考えられない。「便 黒い」とかで検索したら潰瘍の疑いありと、Yahoo知恵袋が教えてくれた。大切なことはいつもYahoo知恵袋が教えてくれる。あの時も、そしていまも。2時頃課長におれ帰るわ、って言ったと思う。この辺りからあまりいろいろ覚えてない。帰りもタクシーで東京駅行って、そこから京浜東北線で帰って来たのだけど、寝過ごして北浦和に行って絶望した。それでも死なないで浦和に戻って、そこから家に帰る途中にこぎれいな病院があるのを知っていたので、そこに滑り込んだ。
そのときにはもうウンコが黒いことで頭がいっぱいだったから、受付で「どうされました?」と聞かれた時も「便が黒いんです」って言ったら「わかりました」ってそれ以上何も聞かずに受付をしてくれた。
診察ではウンコの話をして、まずは点滴と血液検査ということになった。そのあと胃カメラを初めて飲んだ。胃カメラの段取りを説明書に挿絵があって、それが吾妻ひでおみたいな絵だったから、すごくしっくりしてる。吾妻ひでおいまは元気かな、と思った。
左側を下にして寝て、マウスピースはめて。ホリエは泣くが胃カメラは進む。みんながいやがる胃カメラだけど、いわれたほどの嫌悪感はなく、案外冷静にやれた。涙は出たけど。
むかし、実家に飼っていた猫でタマというのがいた。首元に大きな切り傷を作り、血を流しながら実家にやって来た。それをみた両親はあわてて獣医に連れて行った。タマは全く抵抗することなく、静かに治療を受けていたらしい。その後晴れて我が家の猫となり、近所の顔役として天寿を全うした。というのを胃カメラを飲みながら思い出してた。
胃カメラを抜いて、お医者さんが「ホリエさん、入院しましょう」というのを聞いてホッとしたのか、それ以降、夜8時過ぎまで寝てしまった。
8時頃、麻酔が切れたのもあってか、起きた。病室のベッドの上でわきにおくさんがいて驚いた。どうやらおれが呼んだらしいけど覚えてない。そのときには奥さんはすでに着替えとかを持って来ていて、かばんに何が入っているのかとか、そういうのを教えてくれたけど、一切理解できなかった。意識はまだハッキリしないけど、社畜オブザイヤー2013のおれだから課長に電話して、入院するからって言って、吐き気がしたからまた吐いて、その日はもう寝たと思う。
入院2日目になって、状況を理解し始めた。十二指腸潰瘍であることと、それによる出血が多く貧血状態になっていること、知らない間に院内着に着替えてさせられていたこと。
おくさんが夕方来たのでいろいろ聞いたら面白かった。おくさんは仕事が終わってlineをみたら「とにかく病院に来てくれ」というメッセージとか、なんて言っているか分からないの留守電とか入っていて、慌てて病院に来たと。お医者さんから説明を受けて初めて十二指腸潰瘍で命に別状なしと聞いてホッとして泣き出したらしい。それで携帯見たらおくさんに病院の名前とか送っているけど、何も覚えてない。
2日間ぐらいは点滴だけで暮らした。来る看護士さんが皆、おくさん号泣でしたねといっていたので、だいぶ泣いたんだろう。院内着で点滴のポールを押しながらトイレに行くとなんか、おれも入院したんだなって実感が湧いて来る。
もう一度胃カメラを飲んで、経過を観察した。初めて自分の十二指腸の写真最初のときと比べて見る。前回の出血時の写真があまりにすごい。マジで赤い血が出てたようだ。それも止まって、露出していた筋肉も粘膜で包まれたのを確認した。
食事は重湯からスタートした。最初の食事は衝撃的だった。
最初は重湯とだし汁だけ。ここからだんだんおかゆの粒が立って来て、おかずも増える。
看護師さんは総じて親切だったし、食事もよく聞く悪口ほどには悪くないと思った。院内もきれいだし。看護師さんのお仕事は初めて間近で見たけど大変そうだ。ひとり入院患者でおじいさんがいて、この人は看護師さんを呼ぶのにナースコールを使わないらしく、大声で「おおおおーい、看護婦さーん」と呼ぶ。しゃがれ声で。夜中でも朝でも。そういう人にもきちんと対応する忍耐強さに感動した。
入院中は本を読んだり、スマホいじって暮らした。本は民俗学にかかる本を読んだ。今回の入院で最大の収穫は、柳田民俗学の限界を知ったことだった。あと、youtubeでバングラデシュとムンバイと台北とバンコクの屋台料理の動画を見すぎて、LTEの従量制限を超えてしまった。
退院したのは朝だった。おくさんが持って来てくれた着替えは、先日太ったことを受け入れて買った、いままでよりウエストがワンサイズ大きなパンツだった。けど、入院中にやせたのでブカブカだ。しかも家の鍵をおくさんに間違って渡してしまったために家に入れなかったので、そのまま、ブカブカのパンツで漫画喫茶に行く羽目になった。吾妻ひでおのアル中日記があったからちょっとだけ読んだけど、気分が悪くなったから止めて、夕方におくさんと家に帰った。
ホリエ家in鹿児島。
おくさんと行った。
鹿児島には、姉夫婦が住んでいる。ぜひ遊びに来てくださいと言われてその気になって行ったら、姉夫婦はなぜか与論島に遊びに行っていなかった。ホリエ家あるある。というわけで、おくさんと、二人で回った。
それでも姉の旦那さん(義兄)は非常に親切なひとで、レンタカーと宿とレストランを奢ってくれた。さらに行程表も作ってくれていて、まじで義兄すごい。義兄!
おくさん含めて鹿児島は初めて。鹿児島名物と言われても長渕しか思いつかない。SAKURAJIMA。桜島をローマ字で書いてしまうのは、長渕さんの影響ですからね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311072473
http://www10.plala.or.jp/y_you/nagabuchi.html
(すごいな。Captain Of The Shipって歌うと酸欠になるんだ・・・。)
1日目
JetStarで行くため成田空港へ。成田空港の国内線ターミナルは昔の羽田空港国際線ターミナルみたいで、疎外感がハンパじゃない。恐ろしくなって一度引き返して、マクドナルドでご飯を食べてから乗った。車を借りて市内のホテルにチェックイン。そのあと天文館をうろうろしながらホットドッグを、おくさんは「かるかんソフトクリーム」というのを食べた。一口もらったけど、よくわからなかった。
天文館はけっこう繁盛していて楽しかった。目抜き通りの真ん中にシロアリ駆除の会社が立ってて、すごいインパクトだった。ビル壁面に「永田 シロアリ」という文字と、シロアリの絵が。シャッターには「殺し屋参上(商標登録)」って書いてある。
http://www1.ipdl.inpit.go.jp/syouko/TM_DETAIL_B.cgi?1&1&1&1&1&137940360329723704448320
あー。これこれ。すごいな。
晩御飯は「あぢもり」というお店で、黒豚しゃぶしゃぶ。個室だったから誰に気を使うこともなく、思う存分しゃぶしゃぶした。コースになっていて、途中に出たちいさなヒレカツもおいしかったよ。そのまま白熊を食べて、ホテルに帰って寝た。
2日目
車でまずは仙巌園という島津家のお庭にゴー。鯉にエサをあげて、抹茶飲んだ。錦江湾を見渡せば、すぐそこにSAKURAJIMAがモクモクってておもしろい。おくさんがずっと「さくらじまどすん」って言ってたけど、放っておいてご飯を食べに行った。
ご飯は「花ん華」という分かりにくい名前のお店で、奄美鶏飯をたべて、ドラゴンフルーツを使った「赤熊」というかき氷を食べた。ドラゴンフルーツってうまいね。鹿児島は白熊の影響で、いろいろなかき氷に「○○くま」という名前がついている。赤熊っていわれると赤カブトかと思うよね。
そのあとは知覧に行って武家屋敷。自分の家の庭をほったらかしにしておいて、他人の庭にケチを付けるというぜいたくを味わった。屋敷道には2匹ほどの猫がいた。鹿児島の猫は皆ガリガリだとおくさんが言っていたのだが、確かにそうだった。あと、すぐ寝っころがる。持ち上げてもぼんやり、だらりとしてる。
宿はいわさきホテルという、古風な70年代テイストの色濃く残る巨大ホテルだ。設備がすごい。ボーリング場、ゲームセンター、麻雀、プール、ラウンジ、裏にビーチ、砂蒸し風呂。昔、あばれはっちゃくという小学生が主人公のドラマがあって、かならず夏休みに家族旅行に行く回があった。鴨川シーワールドとか、伊東のハトヤとか、家族みんなで行って、それぞれいろんな遊びをして、ひと騒動っていうの。そういうのを思い出した。次行くなら、一族郎党引き連れて、ホリエ家御一行様で30人ぐらいでいかないと、このホテルは楽しみきれないかもしれない。大宴会場のステージで、ボーリングの球を並べて、ビーチの浜辺でピナコラーダ蒸し麻雀したい。
さらに当然、ホテルは広すぎて意味が分からない。迷子になったら最後だ。実際奥のほうに行くと白骨がいくつかあった。さだめし、行き倒れであらう(うそです)。
3日目
午前4時に起きて奥さんを寝かせたまま、ひとりでホテルを出て開聞岳へ。真っ暗の中、トンネルとかあるから怖いじゃないか。5時ちょうどぐらいにふもとの駐車場に着くと、2,3組が登山の準備をしてる。すぐに出発したかったけど、まだ予想以上に暗かったのでしばらく暇をつぶして、5時半ごろに、暗いけど我慢できなくなったから決行。
開聞岳は標高が924メートルと高くないし、暖かいところのお山なので森が深い。ということは、あまり登山路からの眺望が望めないということなので、ひたすら足元を見て登りつづける。えっさほいさ。やっと景色が見えるのが5合目の休憩所。朝の光に薩摩半島が一望できる。5合目最高。
そこからやっとやる気になったので、ペースを上げて7合目。7合目は海に向かっての展望なのでこれまたすごい。海しか見えない。おら、やま登ったのに、海しか見えねえずら。そこからはまた、ひたすら登って7時20分ごろ山頂。山頂は海風がきつく寒かったので、早めに下山。
帰りに鰻温泉という最高にクールな名前にお湯が素晴らしい温泉を見つけたので、お風呂を浴びてホテルに戻った。それが10時ちょうどぐらいで、おくさんはまだムームー着てたし、まだ寝てた。
ホテルをチェックアウトして、道の駅へ。買い物に鼻息を荒くするおくさんをなだめながら、お弁当を買って食べたりした。空港で姉夫婦が見送りに来てくれたので、お互いに土産話を交換して、40分遅れの飛行機に乗って、羽田に帰った。台風一過の東京上空はどこまでも清潔で、富士山がきれいすぎて嘘みたいだった。
羽田からは、さいたま新都心行きのリムジンバスにのって帰って、そこから電車で浦和に帰った。さいたま新都心の駅の分かりにくさに感極まった。
最後にホテルではしゃぐ奥さんの写真を持ちまして、私からの挨拶とさせていただきます。
Blonds have more fun
チャニング・テイタム(CT)はなかなか良い役者じゃないかと思います。
観に行ったのはMagic Mikeという作品で、男性ストリップに励む男たちの生き様を描いた作品です。どすこい。
じつはCTはモデルとして拾われる以前に、実際に男性ストリップでストリッパーとして出演していたことがあるらしい。それを自分で映画化したというわけです。
詳細はこちら。IMDB http://www.imdb.com/name/nm1475594/bio
こういうのがアメリカの面白いところですな。日本でも井上さん主演でキャバクラものとか、だんみつさん主演でおくりびととか、やったら面白・・・でもないか。
主人公マイクはアメリカのアリゾナ州タンパでストリッパーをやっている。気味の悪いマッチョの辣腕経営者、ダラス(マシュー・マコノヒー)とは表面上うまくやっているがお互い本音では信頼していない。ある日マイクは19歳のクソガキ、アダムを拾ってくる。典型的なほどに破滅的な若者で、マジでアホすぎて付き合いきれない。本当は家具デザイナー(笑)になりたいマイクの明日はどっちだ?マイアミか?マイクは家具デザイナーになりたいようだが、ポートフォリオを見るに、まったく才能がない。そこが泣ける。
CTは期待通り苦悩しっぱなし。おそらく今のアメリカ女性は苦悩するCTを見てキャーキャー言っているのだろう。彼の最新作Side Effectでも苦悩する姿が観られるはず(監督は同じソダーバーグさん)。
一方、マシュー・マコノヒーはかなりのキレ。ストリップも踊るし。さらにエンドロールがやつによる作詞作曲の歌で終わった時にはびっくりした。マジで気持ち悪い歌だ。
秘宝がいう「野郎脱ぎ映画」の究極を見たい人は劇場へどうぞ。マッチョが脱いで脱いで休んで脱ぎまくりますので、女子は特に。
ちなみに映画をみてて気になったのが、女子の髪の色について。今回の映画では主人公マイクは二人の女性にであう。ひとりはブロンドの医療事務の女の子。もう一人は精神科医志望の大学生でブルネット。ブルネットの女の子がブロンドの女の子を見て、「素敵なひとね。ブロンドだけど。」と言っていたのだ。
何かと思ってYahoo知恵袋とかを見てみたら、ブロンドはちやほやされるらしく、「明るく派手な性格だけどちょっとバカ」という先入観があるらしい。だからブルネットの女の子は妬いてそんなこと言ったわけだ。ブロンドの女の子Cody Hornっていうんだけどいい感じだった。
四谷にあるんだよ。
奥さんはいろいろ観て歩くのが好きらしく、たまに調べてる。今回は迎賓館に申し込んでいたので、一緒に行って来た。
迎賓館は四谷にある。建物が豪華なのはわかるけど、字の画数も多いです。
むかし神楽坂に住んでいたときにはよくその前を自転車で通った。迎賓館自体よりも、その前で写真を撮るどん詰まり感のあるおじさんと、写真を撮られているコスプレ姿の女の子の方が記憶に残っている。あのおじさん元気かな。べつに元気じゃなくてもいいけど。
迎賓館の公開はボランティアで運営されていて、みんなテンションが高い。いくつかの部屋を観られるんだけど、部屋についてのうんちくを、まるで自分の家の話かのように語る。
感想としては、部屋はすごい豪華なんだけど、どちらかというとお庭の方が楽しかった。噴水がでかい。マジで。
噴水って初めて考えたひとは、「水をバーってだしたら面白くね?」って思ったんだろうけど、おれだったらそのアイデアは却下するよ。話で聴いただけじゃすごく面白くなさそうだもん。でも迎賓館の噴水はすごかった。バーってなってました。
見終わったあとには、四谷のインド料理屋さんでカレーの定食を食べた。奥さんの職場の近くだから、奥さんはサービス券をサッとだしてラッシーを頼んだ。差を付けられたかと思ったけど、結局ランチのサービスでラッシーはつくらしく、なんとか夫婦の危機を脱した。
帰りは奥さんと二手に分かれて、新宿でスニーカーを数年ぶりに買った。以前はずっとファミリーセールの出店でNewBalanceを買っていたのだけど、その出店はないから、きちんとしたお店でまたNewBalanceを買ったのだ。ビブラムソールだから長持ちするはず。
メガネの上にメガネをかけて
マン・オブ・スティールを見たよ。IMAX3D2200YENTAKAI.
面白いといえば面白いが、まあ、ふつう。
映画のストーリーは、クラーク・ケント(カル・エル)の生まれから33歳で使命を知るまでの彷徨と最初の敵(ほんとの親父の仇)との戦い。幼年期から青年期での超人的なパワーによるエピソードは大体凡庸だけど、炎に包まれても胸毛すら燃えないのには感心した。
よかったと思うのは、クラーク・ケントとして育てる父親(ケビン・コスナー)とのやりとり。父親は息子に、力の使い道を自分で使命を知るまではその力を秘するように教育する。その教えは徹底していて、父親は自らの危機の際にも息子に力を使わないよう制したりする。そのシーンのケビン・コスナーがすごい格好良くて、華があったなあ。そこが一番の見所だった気がする。ケビン・コスナーが南部の農家のおっさんなので、トウモロコシ畑に野球場作り出すんじゃないかとひやひやしたけど、そこは大丈夫だった。
戦闘シーンは、すごいけど、最近はインフレぎみじゃね?ドラゴンボールと北斗の拳を足してグラップラー刃牙を隠し味にしたような戦闘シーンで、まあ、すごいですね。という感じ。カメラ揺れすぎの助。
むしろゾッド将軍ももう少しキャラクター掘り下げてあったら楽しかったかも。ゾッド将軍、やることはひどいけど、クリプトン星人のために動いていたんだから、そこの理念の対立的な感じで、日本のアニメによくあるように議論しながらなぐり合うとか、どうだろ。
あと気になったのは、美術がエンジェル・ウォーズと似た感じでなんか、飽きる。
見終わった後の感じとしては、ミスターアメリカだと思っていたのだが、あまりエメリッヒみたいなアメリカ万歳感が少なかったので、わかりやすいカタルシスがない。今回は異星人でありながら地球人の心を持つものとして、どう生きていくのかに関する所信表明演説みたいな映画ですな。
デイリー・プラネット新聞社に就職できたから、続編では文化部に配属になって究極のメニュー作りをするんですよね。
こんなのは本当の小龍包じゃない。ちょっと待っててください。今すぐ中国に行って買ってきますよ。