手すり

おれブログかく。

[]

 今年は雨が少ないがために、例年よりも多くの仕事が舞い込んできます。看板屋というのは雨が少なければそれだけ仕事が捗ります。しかし、管理職が優秀な場合、こちらの効率がよければよいだけ仕事を回してくるのです。
 そんなわけで、サボる時間もないまま、毎日仕事に精を出しています。

 私の担当しているのは、ビルの屋上などに作り付けになったやぐら状の看板に、広告を張っていく仕事です。この仕事の特徴はどの広告をやるのかによってかなり勤労意欲が変わるということです。

 同じビールの看板でも、水着の女の子とプロ野球選手では大違いです。

 しかし、水着の女の子の広告を貼る際にもそれなりに気苦労はあるのです。

 実際に広告を貼っていく際には、壁紙などと同じようにローラーでころころと抑えながら貼っていくのですが、巨大な水着美女の写真などを扱う際には気を使います。目のやり場に困るというのはよく聞く話ですが、なんというか、ローラーのやり場に困るのです。この仕事を始めた当初、先輩はすぐに無関心になるといっていたのですが、私は未だに心にわだかまりを感じています。先輩には慣れたと言ってありますが。

 こうして天気のいい日に原色の水着を大きく張り出すと、夏が来たことを東京中に知らせているようで、気分がいいのです。