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母親に頼んでおいた袋が届いた。この袋は、毎週末にクリーニング屋にいくのに良い袋がないから、母親の機嫌が良いときに頼んでおいたのだった。大きさは大体、50センチ四方。肩にかけられるように持ち手をつけてほしいと言って、生地は母親任せにしておいた。
生地が、バーチャロンのロボットだったのだ。バーチャロンて、懐かしいな。俺はやったことなかったけど、昔流行った対戦型のロボットゲーム。そのロボットのドアップの柄だ。
送られてきた袋の中に母親からの手紙が入っていて、そこには座布団にするつもりだったとあった。どんな座布団だ。正直、母親のセンスにほのかな感動すら覚えるけど、これもって歩いてたらただのオタク、しかも時代遅れのオタクじゃないのか。
一瞬もって歩くのをためらったけど、実際持ってみるとなんか普通だったので、これで元気にクリーニング屋に行った。結構しっくりくる。不思議だ。