手すり

おれブログかく。

青春の一冊って、青春とか男子校だから無かった。

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 

今週はあまり真面目に働いてないのは、各所に連絡して進めるような仕事が多かったから。もともと一人でできる仕事が好き。さらにいうと、その場の勢いとか、器用さを求められる仕事が好きで、まめに連絡とったり、努力したりとかは苦手なのです。

小さい頃の話をすると、小学校のころは宿題をほとんどやったことがない。やりたくないから、というよりは宿題の存在を本当に忘れている。当然、先生に怒られて毎日頭を叩かれるけど、それでもまた忘れてやらない。

小学校5年生のころだと思う。漢字の書き取りが宿題によく出てたけど、やっぱりやらない。忘れると黒板に名前とやってこなかった書き取りのページ数が正の字で書かれていく。正の字が20個になった日、放課後に音楽室に軟禁されて、終わるまで帰るなと言われた。当然100ページなんてできるはずもなく、適当に数ページ書いて、飽きて、西日のきつい部屋で紙飛行機飛ばして、遅くなったから帰った。翌日、正の字は先生によって消された。ギリシャの借金みたいにデフォルトを起こしたらしい。

一事が万事その調子で、幼年期を、というより、幼年期から今までを過ごしている。

それでも、たまには目の覚めるような思いをすることはある。読書で。沢木耕太郎の「一瞬の夏」は、兄から借りて読んだのが高校生の時と思う。不遇の天才ボクサー、カシアス内藤のルポタージュ。不遇なのはいつも、カシアス内藤の心の弱さが原因なのだ。大事な試合に負ける、心が折れる、トレーナー、自分自身への甘え。それを傍で見つめる沢木耕太郎は、いつかチャンピオンになると言うカシアス内藤に対して、「”いつか”、と言ってる者に”いつか”は来ない。」と評する。

あ、と思った。耳が痛かった。本だから目かもしれんが。「いつか」を成し遂げる人は、もっと地道に、具体的に日々を過ごしてるのよね。そういう人たちは「今日」とか「明日」を生きてて、いつかのビジョンまでのステップを踏んでる。結局、今お前は何するの?っていうのが一番大事でしょ、ということ。

沢木耕太郎を高校時代に読むのは、同年代では珍しいことでもないから、特に深夜特急なんかみんな読んでたから、覚えてる人もいるかもしれん。

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一瞬の夏 (上) (新潮文庫)

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一瞬の夏 (下) (新潮文庫)

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