手すり

おれブログかく。

アメリカ大陸

カナダのモントリオールと、アメリカのサンフランシスコに出張で行ってきた。合わせて10日間。アメリカ大陸は初めてだったから緊張した。

 

出張に合わせて、友だちにyelpというアプリを教えてもらった。アメリカ版ぐるなびみたいなもので、地球の歩き方とかを買う気がなかったので良かった。結果、重宝した。すごく重宝した。

 

初日。まずは成田からシカゴで乗り換えて、モントリオールへ。ちょっと寒い。ホテルは中華街の目の前で、裏はクラブやストリップ劇場のあるところだった。まずはFire Grillという有名なお店で夕食にステーキを食べた。みんなリブロースを食べてたけど、Tボーンステーキというのを食べてみたかったので、そっちを食べた。お客さんもいたけど、おれのステーキが一番大きかった。

 

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ホテルに戻ってしばらくしたら、ホットドッグが食べたくなってきた。yelpで調べたらPool Roomという老舗が近所にあるようだったので、そこまで歩いた。ホットドッグはスチームスタイルで、パンも焼かずにそのまま。刻んだキャベツが山盛りで、付け合せにポテトも頼んで、チェリーコークを飲んだ。

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寒かったけど、そのまま散歩して、土曜の夜だったから治安が悪い。コールガールとか、ストリートファイトとか、アル中とか見かけて、いい感じだった。

 

翌日は日曜日で、少しモントリオールの街をぶらぶらしてから、地下鉄に乗ってマルシェに行った。マルシェは野菜中心で、昔からよくテレビで見た通りの欧米風の市場だった。かぼちゃ、ナス、キャベツ、はちみつ、メイプルシロップ。なんにせよみんなデカい。ズッキーニなんか鈍器みたいだ。

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お腹が空いていたので、タコスを食べて、おみやげ用にメイプルとか、ビスケットとかを買った。はちみつを買った時に、レジを前に済ませた現地のお姉さんが、「そのはちみつすごくおいしいよ」と、さらっと言って去っていったのが、すごく格好良かった。

 

モントリオールの滞在中、他の食事はだいたい仕事の会食などで終えたけど、最終日にまたお肉を食べに行った。モントリオールの港あたりで観光客の多いところだったから、韓国人観光客と日本人観光客に挟まれて肉を食べた。

 

サンフランシスコへ早朝の移動。ユナイテッド、と思っていたらコードシェアでカナディアン・エアの運行だった。23キロの荷物重量制限があるんだけど、上司が引っかかっててわらった。なにせ渡航前に上司は、荷物の重量制限についてわざわざメールをくれていて、引っかからないようにと注意していた本人だったから。・・・なんなんだよ。泣きそうな顔をしてたから、オーバー分の荷物はおれのトランクに入れてあげた。

サンフランシスコには昼ごろに着いた。、思ったより暖かくなかった。空港について、荷物をピックアップしたらキャスターが1個吹き飛んでた。上司のもおなじく1個吹き飛んでいて、空港のどこかに落ちたキャスターを思ってぼんやりしてたら韓国人から韓国語で話しかけられた。海外に出ると一度は韓国人から話しかけられる。すまぬ。おれは日本人なのだ。

空港からサンフランシスコ市内までは電車に乗ったけど、電車がきたない。電車からホテルまではすぐだけど、歩道にホームレスが多い。モントリオールのほうが街は綺麗だと思った。

まずは着くなり1件のアポイントを終えて、ケーブルカーからフィッシャーマンズ・ワーフで食事という定型パターン。夕刻となって気温が下がって、ケーブルカーがクソ寒い。死ねる。空腹でフィッシャーマンズ・ワーフに凍えながら着いた。

フィッシャーマンズ・ワーフはおみやげ屋が軒を連ねているだけで何もなくて、食事も期待したほど良くはなかった。yelpであとでレビューをみたら、ボロクソに言われてた。もしもサンフランシスコで時間が足りなかったら、最初に諦めるのはフィッシャーマンズ・ワーフでいいよ。

 

翌日はサンノゼ電車でGO!シリコンバレーの会社と英語でミーティングとか、自分のやってることのトレンディさにめまいがする。実は英語に不自由して終始脇汗ダラダラだったけど(アポに遅れたし)。それでも個人的にはこれで今回の出張の山を終えたので、ほっとした。

 

晩御飯はyelp大先生を召還して、評判の良さそうなインド料理屋「Little Delhi」にした。

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7時に行ってみると、すでに数組が待っている。店はアットホームな雰囲気でスパイスの香りが昨日のフィッシャーマンズ・ワーフでの悪い思い出を忘れさせてくれる。

席について、カレーとナン、タンドーリを頼んだ。カレーはそれほど辛くない、丁寧な味だし、タンドーリは一緒に大量の野菜が出てきてうれしかった。それと、ひよこ豆と何かの野菜をヨーグルトで和えた謎の料理。この謎の料理が美味かった。

おれはお酒を控えたかったので、ラッシーを頼もうとしたんだけど、ラッシーのところに「砂糖、または塩」って書いてた。ちょっとおもしろいかと思ってラッシーの塩味を頼もうとしたら、お店のおばさんが、首を横に振った。「そんなの飲む人いないよ」。

出てきた料理はおいしいし、お店の雰囲気もいいし、おばさんも陽気だから繁盛するのも分かる。帰る頃には10人くらいの行列ができてた。このお店は長めの旅行でバターに飽きたときにおすすめ。メニューもわかりやすいし。

食後、そのまま少し散歩した。上司が初めてサンフランシスコに来た時に泊まったホテルとかを、興味が無いから、死んだ目で見に行って、その夜を終えた。

 

翌日は、朝ごはんで頑張った。ホテルの近所にグリドル屋さんがあったからそこに行って、ベジーオムレツを食べた。付け合わせのポテトは細切りで、大きな鉄板の上にびっしり敷き詰められて焼かれているやつでおいしい。

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朝食へ向かう道、Twitter本社があった。看板はやたらさわやかで、時計も付いてるもんだから銀行みたいだ。

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午前のアポイントを終えて、名所のフェリー・ターミナルへ。ここは最近リノベーションされたらしく、おしゃれなお店が入ってるし、ご飯も軽く食べられる。だからフィッシャーマンズ・ワーフはあきらめてよい。ってしつこいか。

 

夕食はyelp大先生に聞いて、最後を飾るにふさわしいお肉をシュラスコスタイルで食べることにした。yelp大先生の素晴らしいのは、予約もできるところだ。英語で電話する必要もない。7時に3人。それだけ。席がいっぱいだったらその場で答えてくれる。Webだから当然、午前1時にも予約ができるのだ。お店の名前はエスペテス・シュラスカリアという大変覚えやすい名前なので、もしもサンフランシスコに行くことがあったらぜひどうぞ。

 

果たして素晴らしい肉に我々はたどり着いた。うまい。うますぎる。様々な部位の塊肉がテーブルにやってくる。焼き加減も微妙に違うので、レアを少し、とか言って切り分けてもらえるのも楽しい。お店は倉庫のような建物で、中はとても綺麗になってる。デートもいれば、誕生日会もいるし、家族連れもいる感じ。

それぞれのテーブルで会話と食事を楽しむなかにあって、我々のテーブルは男3名、黙々と食べ続けてまるで部活帰りの高校生みたいになってた。肉以外はすべてビュッフェスタイルになってるから、野菜を取りに行って、肉と食べて、また野菜を食べに行って・・・というフォーメーション。無限に食べられるかに思えた瞬間もあったが、やはりそういうわけにはいかず、泣く泣くデザートのチョコレートムースとエスプレッソに移り、出張のまとめをしてホテルに戻った。

 

帰路の飛行機では韓国映画の「怪しい彼女」というのを見たんだけど、機内食ペンネを食べながら、うかつにも泣いた。

 

モントリオールで買ったレモン・ジャム。恐ろしいほどに黄色い。けど、味はやさしくておいしい。

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