手すり

おれブログかく。

メガネの上にメガネをかけて

マン・オブ・スティールを見たよ。IMAX3D2200YENTAKAI.

面白いといえば面白いが、まあ、ふつう。

映画のストーリーは、クラーク・ケント(カル・エル)の生まれから33歳で使命を知るまでの彷徨と最初の敵(ほんとの親父の仇)との戦い。幼年期から青年期での超人的なパワーによるエピソードは大体凡庸だけど、炎に包まれても胸毛すら燃えないのには感心した。

よかったと思うのは、クラーク・ケントとして育てる父親(ケビン・コスナー)とのやりとり。父親は息子に、力の使い道を自分で使命を知るまではその力を秘するように教育する。その教えは徹底していて、父親は自らの危機の際にも息子に力を使わないよう制したりする。そのシーンのケビン・コスナーがすごい格好良くて、華があったなあ。そこが一番の見所だった気がする。ケビン・コスナーが南部の農家のおっさんなので、トウモロコシ畑に野球場作り出すんじゃないかとひやひやしたけど、そこは大丈夫だった。

戦闘シーンは、すごいけど、最近はインフレぎみじゃね?ドラゴンボールと北斗の拳を足してグラップラー刃牙を隠し味にしたような戦闘シーンで、まあ、すごいですね。という感じ。カメラ揺れすぎの助。

むしろゾッド将軍ももう少しキャラクター掘り下げてあったら楽しかったかも。ゾッド将軍、やることはひどいけど、クリプトン星人のために動いていたんだから、そこの理念の対立的な感じで、日本のアニメによくあるように議論しながらなぐり合うとか、どうだろ。

あと気になったのは、美術がエンジェル・ウォーズと似た感じでなんか、飽きる。

見終わった後の感じとしては、ミスターアメリカだと思っていたのだが、あまりエメリッヒみたいなアメリカ万歳感が少なかったので、わかりやすいカタルシスがない。今回は異星人でありながら地球人の心を持つものとして、どう生きていくのかに関する所信表明演説みたいな映画ですな。

デイリー・プラネット新聞社に就職できたから、続編では文化部に配属になって究極のメニュー作りをするんですよね。

こんなのは本当の小龍包じゃない。ちょっと待っててください。今すぐ中国に行って買ってきますよ。