手すり

おれブログかく。

こうなったったらこうなった

仕事の帰りに早稲田松竹に行った。サイトの予定表を見間違えて、「未知との遭遇」・「宇宙人PAUL」だと思ったら「50/50」と「マネーボール」の2本立てだった。宇宙人はまだ来ない。おくさんに映画観て帰ると行ってしまった後だったし、どちらも面白そうだったので観ることにした。

「50/50」は27才でガンの宣告を受ける男の話。友人や彼女、家族とのやり取りがあり、それでも生きていく的な、でもコメディ。(主人公が大学の後輩のタカヤマに似てて、タカヤマはホントに病人顔だなと思った)。主人公の友達がガサツながらも友達思いの男でおもしろい。ふさぎ込む主人公をナンパに連れて行ったり、励ますためのパーティを開いたり。一方で、ガンが発覚した当初、彼を支えると約束した彼女は去って行くものの、あとで縒りを戻したいと家までやってくる。これをすげなく追い返すんだけど、観てて非常に納得した。病気関係なく、まあ、そうだわな。あと、ガン患者向けの、片付けが苦手なセラピスト役で、アナ・ケンドリックという女優さんが出てるんだけど、すごくかわいかった。それだけにクルマの中が汚いっていうエピソードにすごく納得した。

つづいて「マネーボール」。泣く子も髪型を真似するブラッド・ピットさんがメジャーリーグのGMという、比較的ふつうのおっさん役。マネーもボール(野球)も特に縁が無いので封切りは観に行かなかったけど、評判が良いのは知ってます。という感じで観た。

最初の40分くらいは、別に映画じゃ無くてもいいんじゃないかと思ってたけど、最終的には良かったです。

統計に基づくチーム作りをしたら勝てました、やったね!っていう話で終わって無くて、そのやり方のもたらす軋轢や、それを越えるためのひたむきさとか。さらにGM自身の野球選手時代の後悔とか。惜しくもリーグ優勝は逃すんだけど、シーズン後レッドソックスから破格のオファーをもらう。結局断っちゃうんだけど、こういうオファーが来るというのは、「統計に基づくチームを作る」というアイデアじゃ無くて、それに基づくマネージメントで結果を(ある程度)出したというのがオファーの理由なんだろうね。要はそれを信じてやりきるか、っていうのが価値なのよね。という映画としてみたよ。劇中で娘さんが歌ったのは、Lenkaっていうアーティストの「The Show」という曲だそうで、なかなか響く曲でした。

高田馬場は就職活動用のスーツを着た学生が一杯でした。