手すり

おれブログかく。

カオス

ゴールデンウィークはぜひともトマス・ピンチョンの「逆光」を読破したい。以前から読みたかったのだけど、価格とボリュームに二の足を踏んでいたのだ。そこで今回は図書館で借りることにした。初めて新宿区の図書館に利用者登録した。最近の図書館は検索や予約などがネットで行えるらしく、いっそのことおれの代わりに読んでおいてくれないかと思った。図書館の登録の他にもウォーミングアップとして、大学の後輩から本を借りたのだ。

ゴーレム 100 (未来の文学)

ゴーレム 100 (未来の文学)


テンションとスピードがすばらしい。かなりボリュームがあるけれど苦にならない。広大なスラム街を舞台に殺戮を繰り返すゴーレム。それを追う主人公3人も濃厚なキャラクターだ。それを追うインド系の警部がかなりいい感じだ。ストーリー上で使われている言葉が独特で格好いい。訳には苦労したろうけど。SFというよりは、幻想文学みたいな感じ。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)

シンセミア〈1〉 (朝日文庫)


存在は知っていたけど、読んでなかった。ゴーレム100と一緒におすすめということで借りた。文庫本で4冊で結構長い。最初の一冊目は、登場人物の紹介でだいたい終わるくらいだ。出てくる人物はみんなしょうもない奴らで、狭い町内でお互いに脚を引っ張り合っている。それは最後まで終わることなく、大いなる力が彼らを裁くという案配だ。長いだけに最後のクライマックスはスカッとする。続編もあるらしいから、思い出したら読もう。

上記の2冊は、トマス・ピンチョンの「競売ナンバー49の叫び」と一緒に借りたのだが、後輩がホリエさんにお勧めですと言っていたのだが、どちらも変態さんがいっぱい出てくる本だ。