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フジロック09まとめ

虚弱体質のめがね小僧に許された日本最後のアウトドア、フジロックに行ってきました。3年連続5回目(たぶん)。

初日。いきなりの雨でテンション下がる。無理してまで観るアーティストはいないと判断して、ドラゴンドラで山の上に行く。山頂も霧ばかりで何も見えず、コーヒーを飲む。なぜかそのレストランで真心の桜井さんが歌のお兄さんとして登場。「翼をください」とか、「しあわせなら手をたたこう」などを演奏。うかつにも今年のフジで観た最初のアーティストとなってしまう。その後下山。

  • Patty Smith
    • 神様。この人ぐらいになると、音楽はすでに手段でしかない。"Future Is Now"と"We Can Make New Revolution"というのが印象的でした。最後にギターの弦を一本ずつ切っていくパフォーマンスに鳥肌が立ちました。"Because The Night"で軽く泣きました。

そのまま、雨なもんでテントに帰って就寝。30代のフジロックはテンションが低い。

Patty Smith会場でかつての同僚、MTBRに遭遇。彼はいつも別のグループで参加しているらしいのだが、フジで会うといつも一人だ。本当に友達がいるのか不安になるけどいつも怖くて聞けない。

2日目。一転して快晴。日焼け止めをはじめて塗るもほとんど無駄。初日の遅れを取り戻すかのように、精力的に回った。

  • SEUN KUTI & EGYPT80
    • 今回のお目当ての一つ。SEUN KUTIはFELA KUTIの子供。8人兄弟の末っ子らしい。兄のFEMIは知っていたのだけど、SEUNは知らなかったので、ぜひ観たいと思っていた。ステージはアフロビート特有の陽気さと怪しさに満ちていて、真昼間のグリーンステージに打ってつけの暑苦しい感じが気持ちよい。SEUNのダンスがなんか、コミカルでスケベなのが楽しい。あと、コーラスの女性がダンスを踊りながらコーラスをやるのだけど、そのダンスがすごい。
  • オニ(あふりらんぽ
    • 昼休みがてらAVALONにいって座って観た。案外オーソドックスなギター・フォークで、そのまま寝てしまった。
  • JUANA MOLINA
    • 今回のお目当てのもう一つ。アルゼンチンの音響系女性ボーカル。まさか日本で見ることが出来るとは思ってなかった。ギターを弾きつつ、キーボードを操り、サンプラー使って足でリズムマシーン操っていたのがすごい。
  • ZAZEN BOYS
    • 数年ぶりのZAZEN。向井さんが白いシャツでおしゃれメガネで出てきたのが軽く驚いた。COLD BEATから始まったけど、キーボードだし、ほかの曲もなんか以前とは曲調変わってますね。それでも圧倒的な練習量から来る居合い抜きのような演奏はライブで見るとすごい緊張感ですな。
  • SOIL&"PIMP"SESSIONS
    • 清志郎のイベントがなんかあまりに湿っぽい気がして、裏で何かと思って行ってきました。どの曲も上げてくるんですが、なんかもう少しメリハリほしいなあと思ってしまいました。全体の構成で聞かせてほしいと思いました。途中退出。
  • RAFVEN
    • フィンランドあたりから来た、スラブ系盆踊り的音楽っぽい。とにかく盛り上がった。こういうバンドはやっぱりCDじゃわからんのよね。踊って何ぼっていう。

途中で同僚のH君に遭遇。お中元として特製のフジロック手ぬぐいをもらった。彼がデザインして業者に発注したらしい。趣味と思えないクオリティにたじろぐ。

3日目。朝からサザエさん症候群。東京を思ってメンバーみんなでブルーになる。天気は午前中は晴れ。

  • POLYSICS
    • 道すがらチラ見を考えてましたが、思ったよりもたのしいので最後まで観てました。相変わらず、声が高い。とはいえすごく林さんのテンションが高くて、かなり盛り上がってました。しかも途中でなんとハヤシさんがサングラスを外して(外れた?)初素顔拝見。ありがたや。個人的にはカヨさんが気になります。あのクールな態度。
  • →Pia-no-jaC←
    • ピアノとカホンの2人組ということで、ちょっと興味のある構成なので行ってきました。思ったよりもステージが上手で、最初に"It's a Small World"から始まったのでスムースに盛り上がりました。また観たいと思いました。
  • エミ・マイヤー
    • そのままAVALONで昼寝してたらはじまったので聞いてました。女性のピアノ弾きがたりのようで、ちょっとキャロル・キングっぽい印象を受けました。家でCD聴いてもいい感じではなかろうか。
  • 頭脳警察
    • 意地でもサニーデイ・サービスを観ないようにと思っていたので、裏だったらこれしかねえだろ、ということで観に行ってきました。音楽は聴いたことなかったのですが、結構ストレートなロックンロールに、いちいち下品な言葉遣いの歌詞が、70年代のワルについての時代考証という感じです。今年結成40周年とのことでした。
  • SOUL FLOWER UNION
    • 久しぶりに観るSOUL FLOWERはスケールが大きくなったというか、大物になった感があり、どの曲も非常にすばらしい演奏でした。自分はSOUL FLOWERの熱心なファンではないですが、それでも「満月の夜」は名曲だと思います。
  • ROVO
    • 「何も心配は要らない。僕たちにはROVOがいる。」って感じの、もはや風格すら漂うROVOですが、今回も当たり前にすばらしい。何もいうことはありません。
  • 渋さ知らズオーケストラ
    • ROVOのあと10分で渋さという殺人スケジュールですが、それを真っ向から受け止めて参戦。リハと思わせつつそのまま始めるという、渋さらしいスタートで、いきなりナーダム、火男をぶっ放して会場を酸欠状態に追いやってました。そのまま最後まで、Fishmanとか、本田工務店のテーマとか。やるべき曲をやって怒涛のラスト。非常に凝縮されたライブで大満足ですよ。ROVOの勝井さんがゲスト参加。最後に不破さんがMCやってましたが、最近不破さん、しゃべるようになりましたね。渋さのライブのすごいところは、インストの曲なのにみんなで大合唱になるというところですよ。
  • SEUN KUTI&EGYPT80
    • もう一度、SEUN KUTIを観ました。ROVOと渋さでガクガクの足を鞭打って、アホのように踊り狂いました。周りのお客さんもみんな、そんな感じのようです。
  • neco眠る
    • 09年フジの最後を飾るのが苗場食堂というのは我ながら呆れたチョイスですが。もう、これ、死ぬほど楽しいからみんな観たらいいよ。曲は盆踊り系インストダブロックという感じかな。よくわからんか。とにかく楽しいのだよ。パフォーマンスでの注目はベースの伊藤コーポレーション。赤いジョギングパンツに上半身裸、サングラスにサンバイザーという出で立ちで登場。MCは一切しない。変態なんだと思う。よくよく見るとイケメンで一緒に観てたHNOKが「ベースさえ出来なければモテたでしょうにね。」と言っていたのが印象的でした。最後、伊藤コーポレーションは客席にダイブ。その際にベースの弦が切れ、アンコールは他人のベースでやってました。
  • SONNY J
    • ちょっと遊び足りなかったのでチラ見。最後にユニコーンの「すばらしい日々」をかけてました。

帰りにRAFVENを見て帰ろうと思ったけど、入場制限がかかっていたので断念。

テントに戻ったのが3時で、id:kawa_kkoと最後のビールを飲んで寝たのが4時。最終日は14時間観て回って、そのうち5時間ぐらいは踊ってた。32歳でも何とかいける。

今回は、大物で思い入れのある人がいなかったので、小さいステージが多かったですな。フジの中で複数回ステージをやる人が増えてきてますが、出来る限りはいろんなアーティストを観たいと思ってます。来てほしいアーティストの話は良くするんだけど、一度書いてみよう。SMASHさん、よろしくお願いします。

  • AC/DC
    • 絶対楽しいに決まってる。無論グリーンステージで。
  • FUNKADELIC
    • まだバンドがあれば。
  • BAKER BROTHERS
    • 今年はフュージョン、ジャズファンクが少なかったので来年はお願いします。
  • 世良公則&ツイスト
    • 頭脳警察がありだったらこれもありでしょう。「燃えろいい女」聴きたい。
  • 二階堂和美
    • これは本気。