手すり

おれブログかく。

バルセロナオリンピックのキャラクターはコビーという名前で、ピレネー犬をモチーフにしたキャラクターだった。コビーは今で言う、ヘタウマ絵みたいな、崩れたルックスをしていた。始めてみたときの衝撃は忘れられない。それまで、自分の中ではイーグルサムがかっこいいことになっていたのだが、それを簡単に裏切るキャラクターだったからだ。(なにしろ説明を聞くまでそれが犬であることもわからなかったぐらいだ。)
さらにNHKでは「コビーの冒険」というアニメをやってた。正面の顔なのか、横顔なのかわからない顔をしているのに、それがアニメで動いている。アニメに出てくるほかのキャラクターも日本では絶対に考えられないようなルックスでめちゃくちゃだと思った。
しかし毎日夕食前にアニメを見ていたらだんだん愛着が出てきて、毎日楽しみにするようになった。
なぜか兄もこのアニメが好きだったようで、何度か兄とコビーの話をしたような気がする。主題歌も最初だけは覚えてる。「コビー、僕が住んでる、青いバルセロナの海辺」ってやつだ。コビーって名前もよい。今のところ、自分の中でのオリンピックキャラクターナンバーワンはコビーだ。

「タンノイのエジンバラ」のなかに「バルセロナの印象」という短編が入っている。バルセロナを訪れた主人公がコビーの人形を手に入れるくだりがあって、そんなことを思い出してちょっと興奮した。