手すり

おれブログかく。

寝入りに特急列車

 こどもの寝かしつけをすることがある。毎回、本を子供に選ばせて、それを一緒に読んで、ある程度になったら「寝よっか」というと、電気消して寝る。電車の本が多い。最初のうちは子供向けの本を図書館で探していたけど、すぐに尽きてイカロス出版に手を出してる。

 子供が好きだから読んでるというのもあるけど、実はおれがあまり絵本が好きじゃないから読みたくない、というの理由が大きい。同じ絵本を何度も読むのは面倒くさい。

 おくさんは、たまには絵本を読みたいようで、のりもの図鑑を持ってくるむすこに「絵本も読もうよ」って言っているのが聞こえてきたりもする。

 

青春の一冊って、青春とか男子校だから無かった。

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 

今週はあまり真面目に働いてないのは、各所に連絡して進めるような仕事が多かったから。もともと一人でできる仕事が好き。さらにいうと、その場の勢いとか、器用さを求められる仕事が好きで、まめに連絡とったり、努力したりとかは苦手なのです。

小さい頃の話をすると、小学校のころは宿題をほとんどやったことがない。やりたくないから、というよりは宿題の存在を本当に忘れている。当然、先生に怒られて毎日頭を叩かれるけど、それでもまた忘れてやらない。

小学校5年生のころだと思う。漢字の書き取りが宿題によく出てたけど、やっぱりやらない。忘れると黒板に名前とやってこなかった書き取りのページ数が正の字で書かれていく。正の字が20個になった日、放課後に音楽室に軟禁されて、終わるまで帰るなと言われた。当然100ページなんてできるはずもなく、適当に数ページ書いて、飽きて、西日のきつい部屋で紙飛行機飛ばして、遅くなったから帰った。翌日、正の字は先生によって消された。ギリシャの借金みたいにデフォルトを起こしたらしい。

一事が万事その調子で、幼年期を、というより、幼年期から今までを過ごしている。

それでも、たまには目の覚めるような思いをすることはある。読書で。沢木耕太郎の「一瞬の夏」は、兄から借りて読んだのが高校生の時と思う。不遇の天才ボクサー、カシアス内藤のルポタージュ。不遇なのはいつも、カシアス内藤の心の弱さが原因なのだ。大事な試合に負ける、心が折れる、トレーナー、自分自身への甘え。それを傍で見つめる沢木耕太郎は、いつかチャンピオンになると言うカシアス内藤に対して、「”いつか”、と言ってる者に”いつか”は来ない。」と評する。

あ、と思った。耳が痛かった。本だから目かもしれんが。「いつか」を成し遂げる人は、もっと地道に、具体的に日々を過ごしてるのよね。そういう人たちは「今日」とか「明日」を生きてて、いつかのビジョンまでのステップを踏んでる。結局、今お前は何するの?っていうのが一番大事でしょ、ということ。

沢木耕太郎を高校時代に読むのは、同年代では珍しいことでもないから、特に深夜特急なんかみんな読んでたから、覚えてる人もいるかもしれん。

http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine 

一瞬の夏 (上) (新潮文庫)

一瞬の夏 (上) (新潮文庫)

 
一瞬の夏 (下) (新潮文庫)

一瞬の夏 (下) (新潮文庫)

 

 

断乳って字面がすごいよね。

むすこさんが1歳と半年になる。おっぱいは大好きだけど、奥さんがそろそろしんどいというので、断乳をすることとなりました。はじめて見たとき、「断乳」って字面に驚いた。赤ちゃんが自然と飲まなくなるのが「卒乳」で、親のペースでおっぱいをあげなくなるのを「断乳」というらしい。わが家は断乳です。

断乳をするには、いろんなやり方があるようだけど、よくあるのは、数日前から子供におっぱいの供給を停止する旨を言い聞かせて理解を求めるというの。正直それって親の自己満足じゃないかと思うんだけど、まあ、それも大事なのかもしれない。うちはほとんど前準備なしでいきなり断じました。決めた夜はおくさんがめずらしく梅酒飲んでました。

で、断乳日は連休にしました。これは日中むすこさんには盛んに遊んでもらって、夜間、よく寝るようにするため。もうひとつは寝かしつけや深夜の授乳要求の拒絶などのハードネゴをおれが対応するためです。おくさんだとかわいそうになって授乳要求に屈する恐れがあるそうですわ。

初日、東武動物公園に行き、むすこさんの体力を削ぐ。はなかっぱのキャラクターショーを見た気がします。よるはおくさんはむすこさんと別の部屋で寝る。すると想定通り、寝るときに号泣するし、夜中にはおっぱいよこせと涙のリクエスト。それらに徒手空拳で対応し、なんとか朝を迎えました。

二日目は、おれの実家に二人で帰省。猫チームとのミーティングなどをこなしました。

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しかし寝つきはやはり涙のリクエスト。プールサイドでウォウウォウウォしてました。夜中は起きることなかったけれど、5時には泣き出したので猫チームに相手してもらいました。

三日目は・・・わすれた。家に帰ってきて、おくさんとあっても特におっぱいを求めもせず、なんとなーく過ごして終えてた気がします。

その後、数日の間になんとなくおっぱいを探すそぶりは見せたけど、結局なんとか断乳に成功した感じです。

ネットを見ると色々情報があるけど、まあ2晩くらい気合い入れればどうにかなると思いました。次はトイレトレーニングらしいです。

 

インド人もニンマリ

おっさんが気まぐれに料理するとだいたいカレーになるからおれもカレーを作りました。カレー粉は普通のだと面白くないから、御徒町に見つけたそれっぽいお店で買いました。お店の名前はスパイシーフードネットワークというすてきな名前です。店内の商品はレトルトカレーと、カレー粉、その他スパイス、豆、粉のバラ売りといった感じです。

スパイシーフードネットワーク 御徒町店 [御徒町/仲御徒町駅/アジア料理、エスニック(その他)] - Yahoo!ロコ

そこでためしに買ったのがNational というブランドのDelih Nihariというカレーです。ジャケ買いです。一緒にロティ(簡易パン。ナンみたいにフカフカしてない)の粉を買いました。ノリで。金額はカレー粉が250円で、Rotiの粉が1キロ350円で、値段も良心的です。スパイシーフードネットワーク、みなさまぜひどうぞ。

shop.khanapakana.com

家に帰って、箱の裏のレシピを確かめたら煮込む時間が4時間とか書いてあって驚きました。半日何もできんではないか。もっとよく読めばよかった。でもしかたがないので牛肩ロースを買って、お昼ご飯を食べてすぐに作り始めました。おくさんがいないので、Judy and Maryを大きな音でかけながら。作り方は不安だったので、ネットで検索したところ、英語ですらない動画が出てきたので、雰囲気で進めることにしました。

煮込むこと1時間ぐらいで赤い油が浮いてきました。あの本格的なやつですよ。辛そうな雰囲気と香りが漂ってきます。自分はいいんですけど、おくさんは辛いものがダメなので、あまり辛いのは問題です。子供用にはカレー粉抜きのスープを作っていたのですが、たまにはおくさんには悶絶してもらうか・・・と思いましたが、本当に辛いので慌てて外出中のおくさんに「カレーがカレー」って連絡しました。

結果、夕食ではおくさんは鰆のアラを煮たものをむすこさんと仲良く食べてました。実際のところ、カレー自体はとても美味しくて、スパイスはまだ半分残ってるから今度はマトンで再挑戦したいです。あと、カレー用に長い米がいい感じ。茹でるだけだから普通の米よりも調理が簡単ですわ。

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皿はこないだ有田で買ったものです。キハラさんですが、縁のカーブがスプーンにあって、硬めのカレーにいい感じです。ありがとうございます。

ロティは今回焼いてないので、サラサラカレーをつくってロティで食べたい。

 

 

天草は長崎県だと思ってました。

 

 

 

 

家族旅行に行くとなるとおくさんの意見を聞く。寒いところが好きじゃないし、海が好きだから九州になりがちで、今回は天草あたりは窯もあるし、温泉もあるし、海もあるからゆっくりするにはいいだろうと思ってのことです。金曜日と月曜日を休んで4日間。おれは夏にいっぱい働いたからそのくらい問題ないのである。

初日。まずは飛行機に乗ろうとしたけど、荒天でJRがメチャクチャになってる。ラッシュアワーだけど、鈍行でいけば問題ないと思っていたのに、気づけば鈍行列車でもみくちゃにされてた。途中で降りて、タクシーで羽田空港に行った。むすこさんが泣き出さなかったのが不幸中の幸いですわ。飛行機は定刻通り。空港から仕事の電話を2本ぐらいして、丸く収めて飛行機に乗った。ソラシドエアーのCAさんのグレーのワンピースはシックだよね。

長崎空港に降りると、東京とは違う空で太陽が眩しいから旅行感高まって良い感じです。いざ、天草を目指しドライビングサウス。メスカリンドライブ。

f:id:horie77:20151002142346j:plainお昼ご飯は喫茶店でトルコライス、ちゃんぽん、シャーベット状のミルクセーキ。どれも見た目通りの味です。さらにドライブを続けて、口之津港からフェリーで天草へ渡る。むすこさんはガボーンっていうエンジン始動音で軽く泣き出してました。f:id:horie77:20151002154505j:plain

それでも30分程で天草へ渡って、民宿にチェックインする。夕日を見に浜辺に出ると、むすこさんが砂遊びを始めて、挙句に砂を口に入れたので、夕食を食べに戻る。期待通りの魚類大行進。刺身、煮魚、ゆで蟹、伊勢エビ

風呂は近所の立ち寄り湯はトロ湯で良い感じ。

 

2日目はイルカウォッチングから始める。むすこさんはいきなり号泣。f:id:horie77:20151003100756j:plain

写真だと、遭難したみたいですね。1時間ほどの洋上で55分泣いて、最後の5分で寝てました。一番喜んだのはおくさんでした。おめでとうございます。

そのあと、窯めぐり。まずは市山くじらやさん。女性の作家さんで、可愛らしい器が多いです。おくさんが小皿買ってました。そこからうつぎ窯さんへ。挫けるほど遠くにある。作家さんには会えませんでしたが、おかみさんが応対してくださりました。おくさんが急須を気に入ったようで、一ついただきました。長年にわたる我が家の急須問題が解決しました。ありがとうございます。

 

3日目はまずは水族館へ。イルカとのふれあい500円。例によってむすこさんはビビってます。おくさんは喜んでます。おくさんはイルカは毎日検温するけど、検温するのに、肛門に体温計を差し込んでるという話で喜んでました。

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写真は検温前のイルカです。

その後、天草をはなれて熊本へドライブ。市内でまずは窯ではなく、織庵というお店へ。買ったのは滝室窯というところの小皿ですが。とても良い色ですわ。最近黒い器が気になるので、他も欲しかったけど我慢しました。おれえらい。

takimuro.exblog.jp

 昼ごはんは熊本だからラーメンだろうということで、適当に調べたら北熊ラーメンというのが良いらしいからそこにしました。

結論、うまいよ。ラーメンが美味しいし、さらにキムチが食べ放題なんです。すごいですよね。とろみのある豚骨ラーメンにキムチが合いまくって無限に食べられる感じですよ。お店の内装も赤い感じでたのしいです。

 

宿は会社の大先輩推薦のお宿へ。山暖簾という名前で、その通り山奥にあるんだけど、えらい近代的な建物(黒川紀章らしい)で、よい感じ。お湯も豊富でばんざい。

翌日は有田の直売センターに行って、さらに波佐見で白山陶器にいって、我が家のステーキ皿問題と、デザートフォーク問題と、れんげ問題、蓋物問題を解決しました。とくに蓋物は、いままでもらった錦松梅の器だったので、だいぶランクアップしました。やったね。

 

最期にgoogle mapで行く前に作ったマイマップをあげておきます。旅行前はこれの編集に夢中になって、仕事の業務時間を当てたりとか一切していないことをここに誓います。

有明海一周うつわ地獄旅行

 

旭川にも行くんですよ。

めまいがするほど仕事が忙しかったけど、ダイニングテーブルを買うという責務は果たさないといけない。それ、約束だから・・・

いろいろ調べたら、福岡県の大川、北海道の旭川あたりが頑張ってるようでありがとうございます。信州松本もがんばってるけど、こてこての民芸調だからちょっと違う。すると福岡か、北海道。いずれにしても買うとなると、大きな買い物だから、一度は見てみたい。行くならどっちかといえば、ちょうど展示会があるようだし、動物園もあるし、なんか、工房も素敵なのが多そうだし、ということで旭川に家族で行ってきました。2泊3日で初めての旭川でばんざいです。

初日は移動と旭山動物園。動物園に着いたのが2時頃だったのが良い感じで、平日ということもあってゆっくり見られて満足しました。おくさん大喜び、むすこさんギャン泣き。

むすこさん。旭山動物園の売りは迫力のある行動展示ですが、それが全て裏目にでてました。ペンギンで引き気味、シロクマのパクパクショーで号泣、アザラシで怯えて、ライオンでまた号泣。唯一いい感じで見てたのはアヒルだけ。あとは遠くに見えるシカを指差して遊んでました。

 

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シロクマの迫力に号泣。

 

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ペンギンの素敵さに引き気味。

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ごろにゃーんをするライオンに号泣。

たまたま居合わせた、ペヨンジュンみたいなにいちゃんが、うちのむすこさんの号泣ぶりに爆笑してたのがすごく印象に残ってます。楽しんでいただけましたでしょうか。

 ともあれ、おくさんは喜んだのでOK。そして晩御飯はジンギスカン。当然おいしいです。食後にお店を出ると、半袖なのを後悔するような、6月とはいえさすが北海道という涼しさでした。

 

2日目は旭川デザインウィークという、家具の展示会へ。おれはこれがメインのつもりでしたが、おくさんはさっさとここを終えて、牛の乳しばいて、ひつじもふもふする気満々でした。

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 展示をぶらぶら見て、面白かったは、木彫の熊の展示。有名な作家さんの作品はすごく格好良くて、一個欲しいなと思ったら、すごい値段なので感心しました。でも、まあ、喰われるならこんな熊、みたいな。

肝心のダイニングテーブルはネットで下調べしていたところを中心に訪問。想像通りの良い感じなので見積を依頼しました。ウホウホ。

応対してくださったお店の人は、実際の職人さんだそうで、まだ若い様子でした。旭川は職業訓練校の家具コースが非常に優れているそうで、そのため若い職人さんが多く、いま風な家具を作れる工房が多いのだそうです。うちのむすこさんも旭川とかどうだろうか。おれも遊びに来たいし。

そのあと、おくさんの期待するところの観光牧場へ。乳搾りをしたのですが、途中で牛さんが暴れて、おれのスニーカーが原乳まみれになりました。ありがとうございます。

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柵の向こうのひつじぐらいなら、なんとか笑顔。

2日目の晩御飯は居酒屋さん。むすこさんが店員さん(美人)にデレデレしてました。

 

で、買ったダイニングセットが届きました。ウヘウへ。ってか、壁のペンキも早くやらんといかん。

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こちらからは以上です。